●あごが鳴る、
●口が大きく開けられない、
●あごが痛い
●耳鳴りがする、
●耳の前後や側頭部の筋肉が痛む、
●目の奥が痛む、
このような症状がある方は顎関節症又は口腔顔面痛かもしれません。
顎関節症以外にも三叉神経痛やウイルスが原因で発症する帯状疱診などもあります。
顎顔面痛で、目の周りや耳が痛いと感じる場合もあります。
※口腔顔面痛・・・歯痛や顎関節症と誤診しやすい8つの疾患もありますので要注意。本人の性格や年齢、耐性に加え、以下に上げる因子によって引き起こされる場合があります。
口を開けたとき顎からカクカクと音が出たり、口を大き く開けられなかったり……これが顎関節症と呼ばれる症状です。
原因としては、悪い姿勢や精神的なストレス、歯ぎしりなどさまざまですが、
不揃いな歯並びから起こる場合もあるのです。
噛み合わせが悪いと、食べものをしっかりと噛み砕くことができなくなります。すると睡液の量が減ってしまいます。よく噛むと、唾液もよく出て、食べものと唾液がよく絡んで、食塊ができ易く、飲み込み易くなるわけです。お茶や水、生乳で食べ物を流し込むような食べ方は、胃への負担が大きくなるわけです。
「はぎしり」「噛みしめ」「くいしばり」のことをブラキシズムと言います。
個人差はありますが全ての人が夜間寝ているとき無意識に行うことが多いのです。 仕事中などにふと気がつくとしっかり噛みしめていたり、舌を吸いつけていたりしていることがあると思います。
筋肉を緊張させて顎関節にダメージを与えています。その結果、こめかみや目の奥が痛くなったり、耳鳴りがしたり、顎の下の筋肉が痛くなったりします。
日ごろの姿勢に問題があるとより強く起こります。
よく「片噛み」などと言われますが、片側だけでよく噛む癖のある方は片側だけに多くの負担をかけることになり、顎関節症の原因になります。
経年による噛み合わせの変化などにより、ブラキシズムを引き起こす原因となっている場合があります。
歯並びの悪い部分があると、アゴの筋肉が本来咬みたい位置ではなくて、歯がぶつからない様に不安定なかみ合わせとなります。そこで偏った位置でギシギシ始まったり、咬み込みが始まるのです。
関節症の原因でよく注目されるのは、「噛み合わせ」や「歯並び」で「舌尖の位置」を語る歯科医院は少ないと思います。
正しい舌の位置は、下図のように舌先が上の前歯の裏側の歯肉に軽く接触する程度の状態です。厳密に言うと切歯乳頭という場所に舌尖があるのが正常な状態なのです。
低位舌や舌前突癖、異常嚥下癖といわれる癖があります。
ほとんどの人がこれを意識していないのが現状です。
その結果
等々、いろんな障害が気が付かないうちに生じます。
咬合異常は、歯と歯周組織にも悪影響をおよぼします。たとえば歯が異常に磨耗したり、異常に動揺してきたりします。また、歯が異常にしみてきたりすることもあります。これは顎の位置異常により、特定の歯に過重な負担が集中するためです。
ブラキシズム(歯ぎしり)や咬合性外傷を引き起こし、原因不明の歯痛になります。
咬合の悪い義歯では当然うまく噛めません。咬合が悪いと義歯がすぐに割れたり、粘膜が傷ついて痛んだりします。また、鉤歯に負担を掛け、咬合時の違和感が強く、気分もすっきりしません。まれには吐き気、めまい、睡眠障害なども引き起こします。
咬合異常は咀嚼筋を緊張させます。緊張が長く続くと筋肉は拘縮(スパズム)をおこして痛みます。首や肩のこり、頭痛や姿勢の歪み、腕や手先のしびれなども筋肉が神経を圧迫しておこります。
顎の位置ズレは、顎を動かす筋肉群と神経の連携関係を狂わせて自律神経系の不調和の原因となります。めまいや倦怠感、睡眠障害、生理不順、集中力の減退などの不定愁訴がみられるようになります。また「鬱」のような精神障害をもたらすこともあります。
下のアゴ(下顎)は頭の骨(頭蓋)とは独立した骨からできており、左右の関節(顎関節)を介してブランコのように吊り下げられています。丁度、下顎は周囲から無数のゴムバンドのような筋肉や腱によって支えられています。
これらの筋肉は神経筋機構の支配下にあり、アゴを自由にあやつって複雑な咀嚼運動がおこなわれるようになっています。
「日中の食いしばり」と「痩せ型の体型」が歯並びの悪化に影響する可能性があることが、岡山大学大学院予防歯科学教授の森田学氏と外山直樹氏らの研究グループが大学生を対象に行ったアンケート結果から明らかになった。歯並びの悪化を防ぐには、日中に食いしばる習慣をやめ、成長期に痩せすぎないようにすることが重要だという。研究の詳細は「International Journal of Environmental Research and Public Health」2月26日オンライン版に掲載された。
歯ぎしりは口腔内に悪影響を及ぼすだけでなく、生活の質(QOL)にも大きく影響するとされる。特に、歯を食いしばる習慣があると歯や顎に大きな力が継続的にかかるため、歯並びに悪影響が出ると考えられている。森田氏らは過去に、横断研究で日中の食いしばりがある人は歯並びが悪い割合が高いことを報告している。今回は、大学生を対象にアンケートを実施し、日中の食いしばりと歯並びの悪化との関連について調べた。
研究では、2013年のベースライン時に矯正治療の経験がなく、歯並びが正常だった18~19歳の同大学学生1,092人を2016年まで3年間追跡した。追跡期間中に矯正治療を受けたり、アンケートの回答に不備があったり、3年後の歯科健診を受けなかった学生を除いた計238人を対象に分析した。
ベースライン時から3年後には対象者の53.8%(128人)で歯並びの悪化が認められた。多変量ロジスティック回帰分析の結果、日中に食いしばる習慣がある学生では、その習慣がない学生と比べて歯並びが悪化するリスクが高いことが分かった(オッズ比3.63、95%信頼区間1.08~12.17)。また、痩せ型の体型(BMI 18.5未満)であると歯並びが悪化しやすく(同2.52、1.25~5.76)、噛み合わせが悪くなりやすいこと(同2.34、1.11~4.92)も明らかになった。
これらの結果を踏まえ、「日中に食いしばる習慣があったり、痩せている若者は、歯並びが悪化するリスクが高い可能性があることが分かった。歯並びの悪さは見た目に影響するため心理的ストレスにつながる可能性がある一方、痩せすぎは寿命の短縮と関連するとの報告もある。そのため、今回の研究結果は口腔内の問題にとどまらず、全身の健康状態にも影響する重要なものと考えられる」と述べている。
閉塞性と中枢性の無呼吸症がありますが、当院では前者の患者さんを治療致します。すでに困っている人が200万人で、潜在患者さんは日本に500万人ともいわれております。この患者さんを歯科がお救い出来る可能性があるのです。寝ている間に、気道が閉塞(つまり呼吸が出来ない)してますから、充分な酸素が心臓や大脳に供給されないために、
高血圧症、糖尿病、不整脈、狭心症、虚血性心疾患、心房細動、脂質異常、高脂血症、動脈硬化症、肥満、脳血管障害(脳梗塞、脳内出血)、夜間頻尿、性格の変質、鬱傾向、など
たくさんの合併症を引き起こすといっても過言ではありません。
10年以上前(※)から、福島歯科医院は前橋赤十字病院、鶴谷病院、伊勢崎佐波医師会病院、前橋の済生会病院や循環器の個人開業医さんなどと連携し、中等度以下の患者様を
スリープスプリント(固定性と可動性のもの2種類あり)すなわち歯科的装具でもって、治療してきました。重症の方も連携している病院と協力して診療いたします。
院長より
※2023年現在
睡眠時無呼吸症候群の病態についてご興味がある方はこちらの動画を参照ください。
ブレインスリーブchより
最後に、当院では、最新鋭のデンツプライシロナ社のCT (オーソフォス 3D SL)
で撮影し、そのデータを3次元診断するソフト(シーキャット エアーといいます)でもって術前と術後の気道を見える化し、その容積の違いを数値で評価できます。
カラーでとても分かりやすいです。(下図参照)
スリープスプリント装置はとても、小さく旅行にも簡単に携帯でき、管理も易しいものです。しかも、その効果は絶大なものがあります。ごくまれに、耳鼻科的疾患やその他の事情で不向きの方もいます。
また、幼稚園児、学童のお子さんたちも実は睡眠時無呼吸症があって種々の疾患の原因となる場合があます。耳鼻科的疾患、アレルギー性疾患、眼科的異常、短期で怒りやすい、集中力がないなど。子供さんは、症状をうまく表現できませんから、親御さんが変な姿勢や、慢性的な症状にきずいてあげてください。明るい未来があるように子供さんを正しい成長に導くために。
ぜひお困りの方はご相談ください。
院長より
治療名:睡眠時無呼吸症候群(O-SAS、SAS) ※自費診療の場合(保険診療と自費診療があります)
治療の説明:紹介してきた医師の指示に基づき、歯科的装具(オーラルアプライアンス)を作るため、上下顎の型どりをして作った可動性のあるマウスピース様のものを毎晩使用して寝ます。
治療の期間・回数:1~2か月、4~8回
リスクや副作用:必ず、耳鼻科や呼吸器内科などの医師の紹介状を持ってきてもらって、その上で作成しないとできません。定期的に通院しないと効果が見られなくなることもあります。また年1回は、睡眠ポリグラフ検査を受けてもらいます。
費用:110,000~275,000円(税込)
※自費診療の場合
治療名:顎関節症(TMD) ※自費診療の場合(保険診療と自費診療があります)
治療の説明:左右の肩から上の諸筋肉群の過緊張を緩和させ、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態へ変化させていきます。薬剤やマウスピース、その他認知行動療法なども併用します。
治療の期間・回数:1~3か月、3~12回
リスクや副作用:顎関節症の原因がたくさんあるため自分でそれらの原因を改善したり、止めたりできないと治療が上手く進まないことがあります。また薬剤やマウスピースを医院の指示に従わないと治りにくいです。
費用:33,000~330,000円(税込)
※自費診療の場合
13日(水)
28日(木)
14日(木)
28日(木)
※祝日のある週は木曜日に振替診療を行います。
※日曜日、祝日はすべて休院です。休日歯科診療をご利用ください。
ご不明な点は
お気軽にお問い合わせください。